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香柏

     幼子とその母を連れて

森山健也牧師

2016年1月3日
マタイ2・13〜23/年頭主日聖餐礼拝

クリスマスは信仰を持っての危険な旅の物語でもあります。聖霊による受胎を受け容れたヨセフとマリアは、ナザレからベツレヘムへ、そして誕生した幼子を連れてエジプトへ(その後、再びナザレへ)旅しました。また東方の博士たちは故国からエルサレムへ、そして別の道を通り国へ帰りました(1〜2章)。生まれて飼葉桶に枕し、十字架を枕に死なれた主イエスの三十年余の人生の旅は枕するところのない日々でありました(聖夜燭火讃美礼拝)。

ベツレヘムでの誕生の夜、羊飼いたちの礼拝を受けた飼葉桶の幼子は、律法に従い八日目に割礼を受け、予告の通りイエスと命名され、律法によるきよめの期間(40日)が過ぎてエルサレムの神殿で奉献されました(照ルカ2・22〜24)。その後もベツレヘムで、貧しくはあっても親子三人、幸せな穏やかな日々を過ごされたと思われます。そんなある日、東方の博士たちがエルサレムに来て私たちはユダヤ人の王としてお生まれになった方の星が昇るのを見たので、拝みに参りました。その王はどこにおられますか≠ニ尋ねました。これを聞いたヘロデ王は恐れ惑いました。エルサレムの人々も王と同様でした(照2・1〜3)。現状維持とこれまでの安泰を願うヘロデ(BC37〜4年統治)だけでなくエルサレムの全体も、新しい王の出現により、それらが根底から揺り動かされることに不安と恐れを抱いたのです。御告げを受け、博士たちがヘロデの所に戻らず、別の道から国に帰ったことを知ったヘロデは、ベツレヘムと近郊の二歳以下の男児の皆殺しを命令したのでした(16)。

博士たちが帰国した時、主の使いは夢の中でヨセフに言った。「起きて、幼子とその母を連れてエジプトへ逃げよ」と。「そこでヨセフは起きて、夜のうちに幼子とその母を連れてエジプトへ立ち退いた」(13〜14)。この聖家族のエジプト逃避行≠フ絵は共通して、幼子を抱いたマリアがろばの背に乗り、その手綱をヨセフが握っています。私たちは主の二〇一六年の旅に上りました。この年も私の旅、私の人生は日々イエス・キリストを信じ(抱き)ながら家族や多くの方々、社会や世界と関わっての旅です。その旅に「インマヌエル」の主(1・23)が伴ってくださいます。私たちと共におられる神(インマヌエル)≠ヘ万物の創造者であり、ご自分に敵対する罪の世界に低く人となり、私たちの間に天幕を張り、私たちと共に旅してくださる世の光・人の光り≠ナあるイエス・キリストです(照ヨハネ1・1〜14、同8・12)。その主イエスが「あなたがたは世界の光です」と仰言います(マタイ5・14)。どのようにして私たちは世の光たり得るのでしょうか。それは私たちを背負って救い出してくださる神=i照イザヤ46・4)に運ばれながら、同時に飼葉桶に寝かせられた幼子を、十字架を枕にして贖いの死を遂げてくださった救い主イエス・キリストを、抱き仰ぎつつ、信仰の旅を続けること以外にはありません。二〇一六年の信仰の旅路に、主が備え、主が招いてくださっている主の晩餐を、感謝して食し、出立いたしましょう。


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