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香柏

     イエスの復活――週の初めの日に

森山健也牧師

2016年3月27日
マルコ16・1〜8イースター/復活祭主日礼拝

キリスト教の象徴(シンボル)は十字架です。そのことは主イエスの生涯・御業の核心は十字架の死にあったことを物語っています。

安息日の前日、午前9時に十字架につけられたイエスは、午後3時に「わが神、わが神、どうしてわたしをお見捨てになったのですか」と大きな叫び声をあげて、息を引き取られた。夕方になりアリマタヤのヨセフは十字架からイエスの体を取り降ろし、岩を掘って造った墓に納め、入口に石を転がしかけておいた(15・22〜47)。これらの出来事を見ていたのは弟子たちではなく、ガリラヤにおられた時からイエスに従い仕えて来た女性たちであった(15・40〜41、47)。

安息日が終った土曜日の日没後に、マグダラのマリア他の女性たちはイエスの体に塗る香料を買った。そして週の初めの日・日曜日の早朝、「墓の入口からあの石を転がしてくれる人が、誰かいるでしょうか」とずっと話し合いながらやって来た彼女たちは、陽が昇った時、墓に着き、目を上げて見ると、何とあの非常に大きな石は既に脇へ転がしてあった。罪無き聖い生涯を送りながら、十字架につけられ、神に見捨てられて息絶えたイエスを墓の中に閉じ込めたあの大きな石。イエスの行なわれた一切の御業を死の中に封じ込め、人間に対し絶対的な力を持ち、人の力では如何ともすることのできない罪と死の勝利を象徴するような墓の入口のあの大きな石。「ところが、その石が既に(神により)転がされていた」のでした。

さらに墓の中に入った彼女たちは真っ白な長い衣を纏った若者を見て驚いた。すると若者は言った。「驚くことはありません。あなた方は十字架につけられたナザレ人イエスを捜しているのでしょうが、ここにはおられません。復活されたのです。ご覧なさい。ここがお納めした場所です」。悲劇は逆転されたのです。天使は、イエスを愛し、香料を塗るために墓に来た女性たちに、あなた方は間違った場所でイエスを捜している。十字架上に神に見捨てられて死に、墓に葬られたイエスは、死に勝利し、墓を破って、復活された≠ニ告げ、空虚な墓はイエスを死者の中から復活させられた神の偉大な御業のしるしである、と言ったのです。

そしてさらに天使は女性たちに言いました。「ですから行って、弟子たちに、そして(特に)ペテロに『イエスは、あなた方より先にガリラヤに行かれます。かねて言っておられたとおり、そこでお会いできます』と告げなさい」と。この言葉は14・27〜31にあるイエスとペテロ、弟子たちとの遣り取りに対応しています。最後の晩餐の後、オリーブ山ゲッセマネへの途中、イエスがペテロの三度の否認と弟子たちの躓きを予告されると、皆は強くそれを否定します。その彼らにイエスは復活した後、あなた方より先にガリラヤに行く≠ニ言われたのです。そして、ここで天使はイエスを見捨てたペテロと弟子たちにあなた方は十字架に死に、葬られ、復活された主イエスに、あなた方の故郷ガリラヤでお会いできます≠ニ伝えたのです。天使の言葉は、失敗し懲らしめを受けた弟子たちに、復活された主イエスが赦しと回復の約束、新たな招きと再出発の約束を語っているのです。

ところが女性たちも亦、恐ろしかったので墓から逃げ出し、誰にも何も言わなかった。こうして男も女も皆イエスを見捨て、逃げ去り、失敗したのです。こうしてマルコ伝は(ガリラヤでの)栄光に満ちた復活の主の顕現を記すことなく、突然終わるのです。ある学者は終わりが終わりではなくなるのはいつなのか。死んだ者が墓から復活する時――文章の途中で福音書が終る時である≠ニ本聖書箇所の注解の冒頭に書いています。主イエスへの信仰と愛を持ちながら躓き失敗するに復活の主イエスは、このイースターの朝も「ガリラヤで会います」と語りかけてくださっているのです。


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