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香柏

     大洪水

田照一伝道師

2016年4月10日
創世記7・1〜24/伝道礼拝

ノアはアダムの子孫である。人間は、神さまの命令を守ることができずその結果、一生をのろわれた土地で、苦しんで食を得なければならない存在となった。そして一生の最後には土に帰ることとなった(創世記3:17〜19)。5章の系図の背後に、のろわれた土地で苦しんで、食を得ていたことを思わされる。「ノア」という名の意味は「慰める」という言葉と関わりがある。そこでノアは、「慰める」という意味に名付けられて人生を送る(創5:29)。

6章では地上に人がふえ始めたことが記されている。神様は人を良いものとして、神様ご自身のかたちとして創造された。しかし人は勝手気ままで、神様をおそれることはなかった。人の悪の増大、いつも悪いことだけに傾く人の心、これは創造者が地上に人を造ったことを、残念に思われるほどひどいものであった。心を痛めながら神様が考えられたことは、何であったか。神様は、地上に創造された人をすべて滅ぼしてしまおうとされた。「しかし、ノアは、主の心にかなっていた」。神様の目にあって、ノアは見出されるという恵みに与かった。ノアが「正しい人」「全き人」であるというのは、「神とともに歩んだ」ということに尽きる。神様はノアに語りかけられる。神様が今の世をどのように見ておられるかということ、そして箱舟を作るようにと命じられる。次に、地上に大洪水を起こすことを明言され、ノアと契約を結ぶとおっしゃる。大洪水の前と後とで、新たな世界を用意しようとされている。新たな世界は、神様とノアとによって、始められようとしている。

7章においても神様はノアに語りかけられる。これは大洪水を起こされる7日前のことである。ノアは神様から命じられた通りに箱舟を作り、生き物たちを乗せた。箱舟に入った生き物たちは、ノアが最後に入り、神様がその戸を閉められた。それから箱舟にいたノアとその家族、生き物たちは地上に出る。神様は、地上のすべての肉なるものとの間に契約を結ばれ、もう大洪水を起こすことはないとされた(創9:11)。人の悪の増大、いつも悪いことだけに傾く人の心、これは創造者が地上に人を造ったことを、残念に思われるほどであった。しかしノアとその家族に、大洪水後の地上を委ねるようとなさった。その大洪水を乗り切ったのは、箱舟であった。箱舟は大洪水を越え、新しい世界へノアと家族たち、そして生き物たちを運んだ。

新約聖書の光で照らす時、この大洪水の出来事は、私たちに何を教えてくれるだろうか。ノアが神さまからの警告、すなわち大洪水が起こることをまだ見ていなけれども受け止めて、救いのために箱舟を作ったことが述べられる。その信仰が彼と家族とを救ったと教えてくれる(ヘブル11:7)。神様が箱舟を作られていた間、神様は忍耐して待っておられた。そして8人の人々が箱舟の中で、水を通って救われた(一ペテロ3:20)。悪に傾く心がある人は、ノアとその家族8人を除いてすべて滅ぼされたが、悪に傾く心がある人はいなくなったか。神様は、人の心が初めから悪であるのだから、もう大洪水を起こすようなことはしないと、誓っておられる(創8:21)。

それでは神様は、人は悪であるとあきらめて、放置なさったであろうか。それでもご自身のもとに招こうとなさる(イザヤ54:7〜10)。しかし神様は、悪のあるままで、人をご自身のもとに招くことはなさらなかった。神様と私たちとの間には、大洪水のような水が隔てているのだ。この隔てを乗り越える手段は、私たちにはない。では、私たちはどのようにして神様の近くに、新しい世界へと歩めるのだろうか。私たちの罪を負って十字架に架かられたイエス様(一ペテロ3:18)。この方が私たちを大洪水から、新たな生へと導いてくださる箱舟のようなお方なのである。この方の他に、私たちは新しい世界へ入る手立てはない。


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